アラフォー童貞は〇〇と考える

アラフォー童貞が仕事、時間、性など考えたことをまとめています。

IT化は手段であり、解決策ではない

 アラフォー童貞のODです。

 

どの業界でもビジネスの現場においてはIT化が進んでおります。このようにお伝えしますと、まるで時代錯誤なことを言ってると思われるかもしれませんが、IT化していない業界・会社・現場というのは実際まだまだ多いものです。これは時代の波に乗れずに非効率な方式をとっている、ということも確かにありますが、意図的にIT化しないほうが良いという判断をしている企業や現場ということもあるからです。

小規模な職場ならば大掛かりな情報共有システムを使うよりも、壁に貼っているカレンダーのメモやホワイトボードの伝達のほうが分かりやすいこともあります。作業後にスマホから業務報告アプリを使ってネット経由で送信するよりも、その場で紙に書いたほうが報告を受け取る側も分かりやすいし、記録を紙媒体で保管したほうが職場で管理しやすいということもあります。

 

それでは、IT化をしたほうがどうかの基準は何か? というのは色々あると思いますが、私は事業規模で考えるならば「顧客数」で判断したほうが良いと思います。まだ事業をはじめたばかりの頃は顧客はゼロです。そうして徐々に顧客が増えてきたときに、それまでの業務スタイルだと生産やサービス提供に支障が出るとなったときに設備投資の一環としてアプリやシステムなどのITの導入を考えればいいのです。

「そんなこと当たり前じゃん」って言われるかもしれませんが、意外なことに独立とか起業をするにあたり、いきなり身の丈に合わない設備を入れるという人は多いものです。例えるならば、イラストレーターになりたいからといって高額なPCやタブレットペンタブレットなどを買い込んで「これで素敵な絵が描ける」と思い込んでいるようなものです。そうした結果として起こるのは、成果も結果も出ず、無駄な費用とほとんど使う機会がなかった設備のみです。

このように、ITの活用が成功の近道とか、成功の担保になっていると勘違いする人はおります。要は「自分はここまで準備しているのだから、きっとうまくいく」「成功者はここまでの設備を揃えている」と思いこんでいるからです。客観的に見れば準備の仕方が間違っているのは明白でしょう。しかし、多くの人はモノや手段によって、事業が成功したり、問題が解決するものと勘違いしてしまうのです。

 

別な分野でも同様のことはあります。過去に地域活性化の一環としてゆるキャラブームというものがありました。熊とか梨などがモチーフのゆるキャラが脚光を浴びたことにより、日本中あらゆる地域・市町村でよくわからないゆるキャラが登場しました。別にそれ自体は悪くはないのですが、ゆるキャラを作ることばかりで自分たちの地域の良いところを、どうPRするのかが疎かになっているように思っておりました。ゆるキャラをきっかに「うちの地域に来てもらば、良さは分かってもらえるはず」と思っていたのでしょうが、残念ながら成功した地域はどのくらいあったのでしょう。実際に一時的な集客にはなったでしょうが、リピーターになったかは後追い調査をしてほしいところです。少し前から登場したふるさと納税を出している地域がある事を考えれば、あまり効果はなかったのかもしれません。

 

さて、このようにモノや手段によってしまって、気が付けば大きな負債を抱えたまま撤退という道しかない状態になっているケースはたくさんあります。一方、必要最小限のツールしかないのに成功している人もおります。例えば、伝説的な投資家のウォーレン・バフェットさんのオフィスは、誰でも借りれるような場所にあり、彼のデスク上には電話と書類ラックしかないそうです。そうして、彼は電話で自分が応援したい企業に投資して、ラックにある書類は自分の手の及ぶ範囲か、それ以外かで分けておき、自分の手の及ぶ範囲(バフェットさん曰く『能力の輪』)しか仕事をしないのです。このような仕事っぷりでも成功しているのです。つまり、IT化するかどうかなんてことは関係ないのです。また、現代のIT業界の先駆者の1人であるピーターティールさんも「ITといのは人間の補助、すべてをデジタルにする必要はない」と自身の著書で語っております。

 

 

では何がポイントなのでしょうか?

それは「そのビジネスで何を成したいか?」「社会が困っている問題は何で、それを解決するために自分は何をするのか?」ということです。要はビジネスの根本に立ち返ることです。そこには、一番最初にやること・必要なことにIT化をすることはないはずです。それは後から必要に応じてやるだけの話です。まずはアナログでもいいですし、いきなりビジネスとして活動しなくても、自分のちょっとした空き時間で自分の体を使ったり、書いたりしゃべったりするだけでいいのです。

あるいは「自分が楽しいと思えることをやりたい」「面白いことを共有したい」という気持ちでもいいでしょう。もしITを使うならば、はじめは手元にあるものや安価なものでもいいのです。人気のユーチューバーだっていきなり高額な機材で撮影していないでしょうし、未だにスマホで配信している人だっています。モノや方法よりも面白いコンテンツに主眼を置いているからでしょう。

 

IT化そのものは否定しません。適切な導入ならば問題ありません。しかし、何でもかんでもIT化すれば解決すると喧伝する企業や国の広告などを見ていれば、たまに首をひねりたくなるのです。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。