アラフォー童貞は〇〇と考える

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「人生は何回もやり直せる」という言葉の誤解

アラフォー童貞のODです。

 

 アラフォーになってみると、「昔に戻りたい」とか「過去に戻ってやり直したい」という周囲の言葉に対して、「別にそうでもない」と思うようになりました。昔は昔で楽しいこともありますが、現在は現在で楽しいことに溢れていますし、一人でも楽しいと思えるものを創り出せます。また、やり直したいと思うほどの過去もないですし、さほど現状に不満はありません。

 仮に現時点の記憶をもって過去に戻れるチャンスがあったとしましょう。そして、自分が思っている"取り戻したい失敗"などを回避したとして、また現代に戻ったとしても、そこまで現在の自分に大きな変化はないように思います。

 こんなことを言えるのは、ある意味で幸せなことだと思います。過去に色々ありましたが、ネガティブなものも現在では必要だったと思いますし、無駄だと思っていたことも現在に活きている部分もあります。だから、「昔に戻って過去を変えられるならば、いつがいい? 何を変えたい?」と質問をされても少し困るのです。それは、過去の失敗などを変えたいと言うことは、それを活かしている自分を否定していることと同義だからです。

 

 過去に戻ると言えば、「人生は何回でもやり直せる」という言葉がありますが、もしかしたら、この言葉をの意味を誤解されている方もいるかもしれません。「人生は何回でもやり直せる」は、「失敗を取り返せる」という意味でも「失敗しても、人生は好転できる」という意味でもありません。

 失敗というのは1つの出来事です。その出来事はそれっきりです。取り戻したり、なかったことにはできません。仮にその後に成功したとしても、その成功は過去の失敗を帳消ししてくれるものでも、失敗という出来事から地続きになっているわけでもありません。「過去の失敗」と「現在の成功」というのは、それぞれ独立した事象なのです。

 

 このようなことを書くと、「いや、あの失敗があったからこそ、今の成功があるんだ」とおっしゃる方もいると思います。誤解して欲しくないのが、過去の失敗と現在の成功は全く関係ないと言いたいわけではありません。失敗したから成功した、という論法になってほしくないと言っているのです。そうでないと、ちゃんと準備や戦略を練った上での失敗(成功)と、手を抜いて適当にやった失敗(成功)というのが同列になってしまいます。失敗は成功の要素の1つかもしれませんし、成功の裏には失敗がつきものであることは確かですが、「失敗してもいいか。やり直しができるって言うし」と安直に考えるのは危険です。

 もちろん、「今回は失敗したけれど、次はうまくいくように頑張ろう」という気持ちの切り替えや、「失敗は成功のもと」とポジティブに考えることは大切です。そして何より、その失敗から今後避けるべき事項や活かせる事項などを抽出し、新しい道を切り開いていくことこそが、失敗の本当の意義なのです。

 

 つまり、私たちは人生につまづいたり、失敗したとしても、その経験を活かして、新しい道を創っていくことができる可能性があります。それこそが「人生は何回もやり直せる」という言葉の意味なのです。決して、人生における黒歴史や忘れたいことを、成功によってなかったことにする、という意味ではありません。また、手を抜いても何とかなるという意味でもないのです。「人生は何回もやり直せる」という言葉を真に受けて、「次もあるから今回はいいか」と思っても、決してうまくいかないと思ったほうが良いのです。

 

 では、本当の意味で「人生は何回でもやり直せる」ということに繋げるかというと、やはり失敗から学ぶということが大切になります。そのポイントとなるのが「失敗を受け止めること」と「失敗したやり方からの脱却」です。

 

 同じ失敗やミスを何回をしている人を見ると、失敗すると分かっているのに、同じことを繰り返しているという特徴があります。分かりやすく言えば、探し物を見つけようとしているのに、何度も同じ場所を確認するような状態です。「さっき、そこ見たじゃん」と言われても、「いや、もしかしたら・・・」と同じ場所を何回も探すのです。失敗やミスも同様であり、改善や視点の切り替えが必要と頭では分かっているのに、今までの自分のやり方を手放せなかったり、同じ手順をしては「前はうまくいかなかったけれど、タイミングが悪かっただけかも・・・」と、ありもしない「もしかしたら」に期待して、同様の失敗やミスを繰り返してしまうのです。

 これは失敗につながることが確実な道を堂々巡りしているだけです。このような堂々巡りから脱却できないと、決して成功することも、事態が好転することもないのです。同じ場所を何回も探して「見つからない」と言っている状態になるのです。

 

 逆に言えば、失敗につながる堂々巡りのループから脱却できれば、わずかながらでも「人生は何回でもやり直せる」のルートに入ることができるということです。そのルートに入るには、自分の失敗をちゃんと真摯に受け止めて、その失敗を引き起こしたやり方に固執せずに、とっとと別なやり方や視点にシフトチェンジできる頭の柔軟さをもつのです。

 大失敗しても人生が好転している人というのは、あっさり自分のやり方や考え方を捨て去ることができます。素直に他人のアドバイスを聞いたり、嫌いな人の考え方でも採用することができます。それは、果たしたい目的があるからです。それは自分のやり方を証明することではなく、その目的が達せられれば、自分のプライドなんてどうでもよい、という気概なのでしょう。おそらく、このような柔軟性をもっている人こそ、現代では「人生は何回でもやり直せる」を体現しているのでしょう。

 

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