アラフォー童貞は〇〇と考える

アラフォー童貞が仕事、時間、性など考えたことをまとめています。

「技術がある」と「思った通りにできる」は違う

アラフォー童貞のODです。

 

やりたいこと、興味があること、好きになったこと・・・これらを始めた当初は夢中になって楽しめたのに、いつの間にかしんどくなってしまった事はないでしょうか?

 

その1つの理由として、「技術を追い求めるようになったから」ということがあります。

 

「技術を追い求めることの何が悪いのか?」と思われるかもしれません。確かに勉強でもスポーツでも芸術でも、知識や技術がが向上すれば楽しめる幅が広がります。それまで思いつかなかった着想も得ることもあります。

 

しかし、技術の向上ばかりに目を向けていると、当初の目的を見失ってしまいます。当初の目的とは何か? そうです。夢中になって楽しむことです。

 

これは美術を専攻していた人から聞いたのですが、もともと絵を見たり描くのが好きで美術の道を選んだのに、いつしか有名な絵画の歴史や知識などの背景ばかり追い求めたり、自分の描く絵の技術が他人に比べて至っていないことにイラ立つようになったそうです。そして、そのような感情を前向きに考えて色々な作品について勉強をしたり、自分の絵の技術を向上しようとデッサンに励むようになったのですが・・・一向にネガティブな感情が解消されなかったそうです。

 

これはスランプとは少し異なり、知識や技術の量を増やすことに主眼がいってしまったた結果、それまで自分が大切にしてきた「絵を鑑賞して楽しむ」「絵を描くことに夢中になる」という目的を見失ってしまった例と言えます。

 

これは仕事をしている人たちにも言い換えることができます。例えば、営業成績を上げるためにコミュニケーション技術やセールストークばかり勉強して、肝心のお客さんの視点やニーズをちっとも向こうとしない人もいます。また、自分の人生をより良くしようと思って自己啓発の本やセミナーで学ぶものの、その量を増やせば増やすほど人生が良くなると思っている人もいます。

 

誤解のないように改めてお伝えしますと、技術や知識の向上は大切なことです。それ自体は否定するどころか必要なことであります。しかし、技術や知識の向上ばかりしていても、目的がぼやけてしまっては「あれ、なんでこんなに努力してるんだっけ?」と疑問を感じてしまうとともに、いつまで経ってもどこにも到達しない虚無感に襲われるようになってしまいます。

 

どうしてこのような状態になるのかというと、技術や知識を向上すれば、納得できる成果物ができたり、自分の人生が良くなったり、営業成績が上がったり・・・と要は「思った通りにできるようになる」と勘違いしているからです。上記の絵を描くということの例に沿って言いますと、「絵を描く技術が向上する」ということと「自分が納得できる絵が描ける」ひいては「夢中で描くことができる、楽しく絵を描ける」ということは違うのです。

 

ビジネスの世界においても、勉強ばかりしていつまでも事業展開しない人は少なくありません。確かに新しい分野に挑戦しようとすると、それなりの予備知識は必要です。しかし、すっと勉強ばかりしていても事業は始まりません。進展もしません。お客さんもつかないですし、売り上げにもなりません。そもそも、事業を始めてもいないので、お客さんがつくどころか世間に認知もされないままです。

それなのに、「これを誰よりも勉強したら事業がうまくいく」と思って、いつの間にか事業を始めることではなく勉強することそのものが目的になってしまうのです。不安材料も確かにあるのでしょうが、ある程度の基礎ができたら、あとは新しい分野に飛び込んで、やっていくうちに勉強をするという考えも必要です。

 

もちろん、技術の向上を楽しめるならば問題ありません。たまに資格取得ばかり目的にしていることを否定的に捉える人もおりますが、自分ができることが増えることに楽しさを見出していると考えれるならば、別にそれはそれで良いと思います。

しかし、「自分が納得できる作品を作りたい」「あの人のようなタッチの絵を描きたい」というプロセスの中で技術向上をするのではなく、それを忘れて技術ばかり追い求めてしまうのは、違うゴールに到着して「あれ、ここってどこ?」となっているようなものです。ちゃんと自分の追い求めたゴールを再確認することも時に大事です。

 

ちなみに、上記でご紹介しました勉強やデッサンといった知識や技術ばかり追い求めてしまった人は、しばらく絵を描く時間を少し減らして、その時間を絵画教室のサポートスタッフとして勉強や技術を教える側になったと聞きました。いわば先生という立場になって気づいたことがあったのでしょうか、その人はその後、海外も含めて色々な場所へ足を運ぶようになったそうです。

 

もしかしたら、技術よりも、自分の描きたいものを探すようになったのかもしれません。または、すでに各地で描きたい風景を描いているのかもしれません。そうだったらうれしいと思います。

 

(本人が特定されることはないと思いますが、上記の絵を描くことに悩んだ方のお話は一部脚色しております。ご了承ください)

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。