アラフォー童貞は〇〇と考える

アラフォー童貞が仕事、時間、性など考えたことをまとめています。

アドバイスとは「解決策を提示」ではない

アラフォー童貞のODです。

困っている人や悩んでいる人がいたとき、私たちは手を差し伸べたくなります。直接手伝えることもあれば、ただ見守ることしかできないこともあります。何もできずに歯がゆくなることもあります。大抵の場合は何もできないまま終わるものです。ヒーローになることなんて漫画だけの話と思うべきです。

一方、誰でもできることがあります。それは「口を出すこと」です。これは技術も知識も必要なく、立場も性別も年齢も関係ありません。ヒーローのような有能性なんてなくても、その人の事情なんて知らなくても、その人が困っていることや悩んでいることに対して私見を述べることはできます。

 

この「口を出す」ということですが・・・困っている人や悩んでいる人に対しては、やらないほうが良いです。せいぜい「何か困っている?」くらいで留めておきます。そこで「うん、あのね・・・」と話し始めたら傾聴し、「ううん、何でもない」と言われたらそこで終わったほうが良いです。なぜならば、助けを求められていないからです。

ここで「嘘だ、そんな風に見えない! 困ったことがあるなら言ってくれよ!!」なんて言って相手がハッとするなんてのは、物語だけと思ってください。相手だって誰かに言うタイミングだってありますし、困り事や悩み事を言語化する時間だって必要なのです。まだ自分の中のモヤモヤが形になっていないときに「言ってくれ!!」と急かされるのは誰だって困ると思います。だって、何を言っていいのか分からないのですから。

 

さて、困っている人や悩んでいる人に一番やらないほうが良いのは「アドバイス」です。善意でやってくる分、相手は余計に困ってしまいます。困っているのに困る要素をプラスにしてどうするんだって話です。

特にまだ自分が何に困っていて、何に悩んでいるのか成熟していない状態のときのアドバイスは、まだ何の病状かも明確でなっていないのに治療や服薬するようなものです。薬だって症状に合わないと毒になります。下手なアドバイスは心のありようを悪化させることだってあるでしょう。

 

とはいえ、アドバイスをしたがる人は少なくありません。私もついついやってしまいます。これは承認欲求や自己肯定を満たすための1つと思われるのですが、要は自分の発言で相手の困りごとや悩みを解決したいのです。これは相手をコントロールしたいという願望に似ています。もっと言えば、「あなたのおかげで悩みが解消した」といった感謝の気持ちも欲しいのです。(強欲・・・何て強欲)

 

ラジオなどで芸能人の方がリスナーのお悩みに応えておりますが、それはリスナーがその芸能人のことが好きであり、悩みを聞いてアドバイスをしてほしいと希望しているからです。特にそのようなお悩み相談コーナーが成立している番組であるならば、その芸能人からのアドバイスが的確であると思った人がたくさんいて、それに自分もあやかりたいと思って投稿しているはずです。しかし、一般人においてはアドバイスは求められておりません。よほど有能かつ信頼性のある人でない限りは、アドバイスされても迷惑なだけです。

 

そもそも、自分の発言で誰かを救おうなんておこがましいです。なぜならば、アドバイスとは「解決策の提示」ではないからです。一定の方針は示せるかもしれませんが、具体的にどうするか、実践をするかは本人次第であり、解決策を見出すまでも本人なのです。声をかけて相手の役に立つとしても、それはせいぜい本人の現状把握をするためのお手伝いくらいです。まだ困りごとや悩み事が言語化できていない人の話を聞いて、徐々に本人が自分で言葉にしていく過程で「ああ、このようなことで困っているだ」「自分は〇〇で悩んでいるのかも・・・」と気づくことくらいです。

 

時々、「アドバイスをしたのにその通りやらない」と憤慨する人がおりますが、それは傲慢かつお門違いと思ってください。もともと求められていないアドバイスのうえ、本人の気づきにもなっていない助言をどう実践すればいいのか、となってしまいます。余計に困りごとを増やすだけです。自分なりにアドバイスができたと思っても、せいぜい自己満足で終わるくらいにしましょう。困っている相手に何かを求めるのは迷惑です。

 

アドバイスしたいのは優しさでもありますが、「その優しさは相手に与えるためにある」ということを念頭においてください。自分が気持ちよくなるための優しさならば、家に帰って自分のために与えてください。

 

なお、仕事において業務手順やマニュアルがあるのにその通りやらない、と言うのは困りものです。そこで上司や先輩などから「マニュアル通りやればうまくいくよ」「こういう風にやれば楽にできるよ」といった声がけがあれば、それは余計なアドバイスと思わずに確立された方法であると素直になって、その通りにやることをお勧めします。(この手の声かけは、アドバイスではなく、どちらかというと”指導”の部類と考えた方が良いです)

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。