アラフォー童貞は〇〇と考える

アラフォー童貞が仕事、時間、性など考えたことをまとめています。

「置かれた場所で咲く」という諦め

アラフォー童貞のODです。

 

「自分はこんな場所で終わる人間ではない」

「自分にはもっとふさわしい場所がある」

「自分の能力を発揮できる職場がいい」

 

・・・このような考えから現状を脱しようと引っ越しや転職をされる人がおります。

自分がいる環境と自分の理想を振り返って、その状況を強制的に変えようと環境そのものを変えるという試みは大切だと思いますし、とても勇気ある行動だと思います。

しかし、そればかりではいつまで経っても自分の理想には辿り着きません。

特に、仕事において(実力はさておき)自分に自信のある方の中には上記のような考えから転職を繰り返している方もおります。

そのような方の履歴書を見ますと、本人にとってはキャリアップのためという考えはあるようですが、面接官や人事担当からの視点から見ると「不満があればすぐ辞める人」という認識になってしまいます。

冒頭のような考えは上昇志向のあるように見えますが、見方を変えれば「継続性のないただのビッグマウスな人」であり、個人事業をするか旅人にでもなったほうが良いのかもしれません。

 

さて、『置かれた場所で咲きなさい』という本があります。

この本の内容はもはや、タイトルで全てを語っていると言っても良いですが、私はこの本を手に取ったときに「なるほどなー」と納得するとともに、ある種の「諦め」でもあると思いました。

「諦め」とは言っても、それは投げやりになるとか、思考停止になるという意味ではなく、自分の人生における現状をまずは受け入れるという姿勢でということです。

 

私たちはどうしても成長志向が良いと思うものであり、それはビジネスで言えば「たくさんモノが売れればいい」「支店や販売網を拡大する」「たくさん雇用する」という考えであります。

しかし、拡大すればするほど管理も大変になりますし、手が及ばないことも増えてきますので、何かしらの働きかけを施さないと、徐々に創業者が目指した理想とズレてしまうことも少なくはありません。

そもそも、私は成長することや拡大することも大切だと思いますが、「維持する」ということだってそれなりに労力を要します。

維持という足元を見据えた地盤固めがないと、成長や拡大といったことを無理にしてもそれは見せかけだけのあり方になってしまいます。

 

それは個人においても同様です。

成長志向は大切ですが、現状の環境にいる自分の足元を見据えて、まずはそこに根を張ろうとしなければ、その土地(職場など)のあり方は得られません。

どんなに自分は大輪を咲かせたいと思って焦ったとしても、一時期でもその大地に根を下ろさない限りは栄養や水(評価や給料など)も得られません。

そして、大地に根を下ろしたらその場で芽を出して、茎をのばし、葉を広げ、光合成を行う・・・といったプロセスを経ないと花も実も成りません。

いくら「自分はこんなところで終わる人間ではない」と言ったところで、その”こんなところ”でそれなりの努力もしないうちは、”こんなところ”で朽ちてしまいます。

 

また、自分にとっての理想の場所というものがあったとしても、求人誌を広げて希望するような職場と思われる情報があったとしても、それは「隣の芝は青い」だけということだって少なくありません。(もちろん、その通りの場合もありますが)

そもそも、自分の能力を発揮できる場所、自分の高い実力に見合った場所など、自分が理想とする環境を設定したとして、本当にそのような場所はあるのでしょうか?

これは逆の視点から見れば、企業が「このような人材を欲しい」と具体的に設定して求人募集をしたところで、創造した通りの人が来ないと言えば理解できると思います。

要はいつまでも理想の場所を探して彷徨う(転職する)よりも、理想の場所なんてないと割り切って、まずは現状の場所で頑張ってみると考えたほうが健全なのです。

 

それに、人間は適合した環境にそのままいたいと思う生き物なので、地元が嫌だからと言って都市部で住んだとしても、結局はまた地元に戻る人も珍しくはありません。

どんなに「自分にはもっとふさわしい場所がある」と追い求めたところで、結局はまだ馴染みのある業界や職場に戻るということだってあります。

色々な経験を経ての決断として元いた場所に戻ってくることはありますが、そうではなく、曖昧なイメージのまま自分に合う場所を探そうとするくらいならば、「今いる場所でいいじゃん」と思って、それが緩い環境であったとしても居心地が良いのであれば、ずっとその場所にいても良いのだと思います。

 

どんな場所であってもリスクや苦難はあります。

社会で生きる限りは求められることはあります。

どんなに理想の場所であったとしても、その場所でその状況で、このような出来事に対して真摯に対応するしかないのは変わりません。

 

上記で紹介した本の内容とは意図は違うでしょうが、現状に不満があったとしても、それに対して無理に環境を変えたり、独りよがりの主張をするくらいならば、まずは「置かれた場所で咲く」という諦めをもって心を落ち着かせ、その場でできること・求められていることに目を向けて見てはいかがでしょうか。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。